果樹産地の紹介

■果樹産地の立地条件

 佐野市吾妻地区は、県南西部に位置し、首都圏である京浜地帯までわずか2時間程度の距離にあり、立地条件の良さを活かした果樹観光直売が盛んに行われています。
  年平均気温は13.7℃、年間降水量は1,233oと温暖で降水量が少なく、また晩霜や降雹による災害も少ないことから、果樹栽培に適した地域であり、なしを中心にももやぶどうなどの栽培が行われています。

■なし栽培に関する履歴

 佐野市におけるなし栽培の来歴は、明治7年頃に導入されたのが始まりといわれています。当時、この地域は水田地帯にありましたが、近隣を流れる渡良瀬川等によって水害が頻繁に発生していたため、水害を回避できる作物として’なし’が導入されるきっかけとなったそうです。
  明治17年頃には5〜6戸の農家で栽培されるようになり、野州名産羽田なしを銘打って売り出され、その味覚のよさから近郊に高く評価されたといわれています。本格的に生産組織が設立され、産地形成が始まったのは、昭和25年頃からで、その後水田転作作物として佐野市吾妻地区全体へと広がり、昭和35年頃には栽培者約150名、栽培面積約50haまで拡大し、ピークを迎えました。
そして、昭和40年頃になって、国道50号や市道のフルーツライン沿いを中心に農家直売所が出展され始め、現在では約23戸の直売所が軒を並べており、観光直売を主体とする産地へと発展しました。
 近年では、生産者の高齢化や都市化の影響で、栽培面積、栽培者数ともピーク時の半分ほどに減少していますが、今後とも、安全安心でおいしい果物を皆様へ提供できるよう、時代のニーズに即した取組を積極的に行っていく予定です。
 平成22年に、佐野産のなし・もも愛称である「佐野ほほえ実」が商標登録され、出荷箱や手さげ袋、果実シール等に表示してPRに取り組んでいます。

一口メモ

 ももやなしの開花は4月上中旬が見頃です。お近くに立ち寄られた際は、果樹園から見えるももやなしの花をお楽しみください。

 


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